日本語の語源を知る

日本語の語源を紹介します。日本語は漢字を基本的な素材としてつくられてきた言語です。古事記や日本書紀を読むと、この頃も盛んに言葉がつくられていたことが随所に記載されています。日本語の本質の一端を垣間見るということで、寛大なお気持ちでお読み頂ければ幸甚です。

【あだな】の語源

 一世を風靡した有名な流行歌に「お富さん」というのがあり、その歌詞は「アダナ姿の洗い髪、死んだはずだよお富さん、生きていたとは お釈迦様でも知らぬ仏のお富さん えっさほー えーんやらや」になっています。この「アダナ姿」とは、どんな姿でしょうか。

 

 漢語に婀娜という熟語があります。本来の一音節読みで、婀はオ、娜はナと読み、どちらも、女性の姿態が「美しい」の意味があるので、当然に、婀娜も同じ意味です。女性のことをオナゴとも言いますが婀娜子が語源です。

 

 婀には阿、娜には那、が含まれているので、日本語では、婀はア、娜はナ、とも読んでいます。

 アダナの「ダ」とは、一音節読みで美しいの意味の讜を婀娜の真ん中に加えたものです。したがって、「アダナ姿」とは、「美しい」の意味の語を三つ揃えた婀讜娜姿のことであり、「美しい姿」のことになり、これがこの言葉の語源です。

 

 アデ姿は、アダナ姿からナを省略して少し訛り読みしたもので、漢字で書くと「婀讜姿」になり「美しい姿」の意味です。

 

 アダッポイは、婀讜(アダ)に、一音節読みでツと読み、形容詞では「美しい」の意味の姿と、ポと読む強調語の「頗(すこぶ)る、とても」の意味の頗と、イと読む語気助詞の矣を加えて、婀讜姿頗矣を促音便もどきの読みにしたものです。直訳すると「美しいのが、とてもである」、つまり、「とても美しい」の意味になっています。

 

 最後までお読みいただきありがとうございました。