日本語の語源を知る

日本語の語源を紹介します。日本語は漢字を基本的な素材としてつくられてきた言語です。古事記や日本書紀を読むと、この頃も盛んに言葉がつくられていたことが随所に記載されています。日本語の本質の一端を垣間見るということで、寛大なお気持ちでお読み頂ければ幸甚です。

日本語の語源を記述することは、あまり気の進むことではありません。なぜならば、現在のようにヨーロッパ語、特に、英語をカタカナ書きにして、日本語として使うような風潮が進行する中で日本語の語源などを探求してもあまり意味が無いと思われるからです。日本人にとっては、英語に語源など存在しないのであって、例えあったとしても少なくとも殆んどの一般日本人が理解できることではないのであり、単なるアルファベットの音声の塊に対して与えられた意味を丸呑みで使うに過ぎず、その字体そのものからはなんの意味も汲み取れないのです。 例えば、漢字の犬は象形文字ですから当然にその字自体の形に意味を含んでおり、日本語の「いぬ」にも漢字に裏打ちされた深い意味があります。しかしながら、日本人にとって、dogの三字にも、その読みであるドッグにも、ある動物を指すというだけで、それ以外にはなんの意味もないのです。つまり、言葉が単なる音声の塊に置換されていくのであれば、日本語の進む方向として日本語の語源などは無意味ということになります。  日本語は、日本人の祖先が二千年程度の年月をかけて、一つ一つの言葉に意味をこめて徐々につくり上げてきたものの集積であり、日本人にとって最も大切な、日本人の心ともいうべきものです。それを簡単に捨てて、英語音声のカタカナ書き英語に日本人自らが進んで置換するというのですから、誇るべき自国文化を簡単に捨て去るという意味で、狂気の沙汰というか、まさにお笑いといえます。 なぜ、このようなことになるかというと、日本人は、知識人といえども、日本語とはなんたるかを殆んど理解していないからです。それは、日本語についての、知識人の顕著な西洋かぶれのせいでもあり、言語学界の秘密主義のせいでもあり、その結果として日本語の国語教育で教えられなかったからでもあります。英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語その他のヨーロッパ語は古代ギリシア語やラテン語を引継ぎ、そのアルファベットを利用してつくられましたが、日本語は漢字を基本的な素材としてつくられてきた言語なのです。そのことは、ブログを読めばお分かり頂けると思います。 当然に、古代日本にも、原日本語としての言葉があったと思われるのですが、それらは、漢字を基本的な素材としてつくられた新しい言葉に徐々に置換されて、現在では殆んど残存していないと思われます。つまり、漢字の渡来以前に存在したかも知れない古代日本語というものは残存していないのです。古事記や日本書紀を読むと、この頃も盛んに言葉がつくられていたことが随所に記載されています。日本人に誤解があると思われるのは、例えば、犬は日本語なのか漢語なのかということについてです。結論をいうと、犬の字は漢語を導入して、その発音を「ケン」に変えて日本語としたものであり、「いぬ」の読みは日本人自身がつくった日本語だということです。日本語を「にほんご」と読むのも日本語です。ちなみに、漢語では、犬はチュアン、日本語はリーペンユと読みます。したがって、日本語はたとえ漢字の読みであっても中国人には通じないのです。  日本語の語源ということになると、すべての日本語が対象になり、とてもいい尽くせるものではありません。しかしながら、素人であるにもかかわらず、敢えて「日本語の語源」などという大それたことを書く気になった理由の一つは、日本語の語源などを書く必要はないと思われるのに、特に、大辞典である大言海や広辞苑において、日本語の語源なるものが、あまりにも書かれ過ぎているからであり、しかも、その語源説の殆んどが誤魔化しというのは語弊があるかも知れませんが、少なくとも当を得たものとは思われないからです。  ブログ内に取上げた言葉は系統立ったものではなく、一般の言葉について、語源として流布されているものなどについて、目に触れたものの若干を、単に参考として、取上げたに過ぎないものです。読者の皆さんからは、いろんな批判があるかも知れませんが、日本語の本質をいつまでも秘密にしておくべきではないのであり、その一端を垣間見るということで、寛大なお気持ちでお読み頂ければ幸甚です。
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